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Past_text (ENGLISH/日本語)

私は如何しようも無い恥ずかしがり屋で、ためらい屋さんだ。
自分の作品を説明することはとりわけ難しい。わたしの作品はわたし自身でもよくわかっていないことが大半だし、
相手の顔色を常に伺ってしまうから。それにしては人に理解されまいと試行錯誤してたくさんのレイヤーを積層させてしまう。
(こんなこと書いてしまうと評価はめっぽう下がるきりかしら。。)
私は今アムステルダムの植物園の中にいる。
4週間アムステルダムでだらだらとした生活を送っていたが(昼寝したり、料理したり、散歩したり)、
中でもこの植物園は一番素敵な場所だ。二回も来ちゃった。
次はこの場所を作品にするのかも。
(その前に秋田に滞在した時のことをまず話しておきたい。その経験も掛け替えのないものだった。)

私が今できる作家ステートメントは下記の通りである。

自身の体験・体感をもとにその時に起こった状況を空間の中に落とし込む。
過去の出来事を再構築させ、作品を見ている時間・その後・その前の時間について
多発的に予期させる物事・仕組みを探求する。

芸術作品は私たちの過ごす時間とはまた違った時間軸を持っている。
ロダンの永遠の青春を見るとあたかも自分と作品の間で時が止まったかのように錯覚するし、ヒップホップのライブ会場に出向くと今を感じる最もたる音を知覚する。

見ることだけではない時間、写真には収まりきらない体験を作りたい。


更新日:2019/10/3